2026年05月01日 (金)
5月は、新緑の季節です。天からの光が全てのものに均等に降り注いであらゆるものが輝きます。木々も草花もいっせいに芽吹き、葉を広げ、若い枝を伸ばし始めています。その、草木が勢いよく伸びていく様子が、子ども達の姿に重なります。
「おはようございます。」と元気に挨拶する年長組さんは、すっかりお兄さんお姉さんの顔です。この春入園した子ども達も、園庭で元気に遊んでいます。
5月は、子ども達が、温かな眼差しと期待を一身に受け、伸びようとする季節です。
ウェイトリーの詩(下欄参照)を読んで、はっと胸をつかれました。一瞬、自分の子育てを問われたような気がしたからです。
目の前にいた我が子をしっかり受け止めてきただろうか。忙しさにかまけて、大人にとって必要な言葉だけを投げつけるようなことはなかっただろうか。親というのは悲しいものです。成人した我が子にまで、つい、そんなことを考えてしまいます。十分に愛情を注いで必死に育ててきたつもりでも、子どものことだと、全てが自分のせいのような気持ちになるのです。
もちろん親だけに限らず、周囲の人々から十分に愛されて育った子どもは、他人と自分を比べたり他人を非難したり、他人の注目を集めたがったりしません。自然に他人を認めるようになります。反対に、周囲の人々から否定されて育った子どもは、愛を欲し、人に愛を要求するようになります。そしてその要求が満たされないと、すねたり、ひがんだりします。それでは、他人から愛されることは難しいでしょう。ウェイトリーの詩は、いろいろなことを教えてくれます。
子どもの話に耳を傾けよう
ウェイトリー
きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。
きょう、聞いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。
さもないと、いつか子どもは
年老いたあなたの話を聞こうとしなくなる。
子どもの悩みや要求を聞いてあげよう。
どんなに些細な勝利の話も、
どんなにささやかな行いもほめてあげよう。
おしゃべりを我慢して聞き、
いっしょに大笑いしてあげよう。
子どもに何があったのか、
何を求めているのかを見つけてあげよう。
そして言ってあげよう、愛していると。毎晩毎晩。
叱ったあとは必ず抱きしめてやり、
「大丈夫だ」と言ってやろう。
子どもの悪い点ばかりをあげつらっていると、
そうなってほしくないような人間になってしまう。
だが、同じ家族の一員なのが誇らしいと言ってやれば、
子どもは自分を成功者だと思って育つ。
きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。
きょう、聞いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。
そうすれば、子どももあなたの年老いた
過去の栄光に耳を傾けるために、
あなたのもとに戻ってくるだろう。
今週から始まるゴールデンウイーク。5月の輝きの中で、ゆっくりゆったりとお子さんの話に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。子どもが、まっすぐ顔を見上げたり、膝に乗ったりして話をしてくれる時期はそう長くはありません。だからこそ、目の前にいるお子さんと関わる時間を大切にしてほしいです。「あなたのお話を聞きたいな。」「あなたがいてくれて嬉しいな。」と、温かな眼差しと共にそんな声掛けを、惜しみなく降り注いであげてください。5月の光のように。
