2026年06月01日 (月)
街を行き交う学生の、夏の制服がまぶしい「6月」が始まります。
遠い山からは水芭蕉の便りが届いています。今年もまた、心踊る夏の到来です。
新年度が始まり2か月が経ちました。聖マタイ・ヨセフ組の子ども達も園生活に慣れ、聖ヨハネ・トマス組の最高学年の子ども達も、張り切って園生活を送っています。
どの子も生き生きと躍動しています。
私は、小学校のクラス担任だった頃、この時期には必ず「ありがとう」という言葉をクラス全員で意識して発するように呼び掛けていました。なぜなら、「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいませんし、「ありがとう」と発した本人も気持ちがよくなるからです。そして、この言葉があちらこちらで交わされると、クラスの雰囲気がたちまち明るくなるからです。
以前子ども達に、「あいさつ等でよく使う言葉は、どんな言葉ですか。」「好きな言葉は、どんな言葉ですか。」と調査をしたことがありました。第1位は「ありがとう」で、学級の70%近くの子どもが、「ありがとう」の言葉を好きだと感じていることが分かりました。その理由は、「言われても言っても、うれしい言葉だから」「心が温かくなるから」「仲良くなれる気がするから」「相手が喜んでくれていると感じられるから」等でした。
しかし、「ありがとう」の効果はそれだけではありません。工学博士の五日市剛さんは、「ありがとう」が、ツキを呼ぶ『魔法の言葉』であるとおっしゃっています。この話をすると、「その言葉がツキを呼ぶなら、世の中の人みんな、幸せなはずだ。自分だって言っているのに、全くツイていない。」と言う人が出てきます。
でも、この言葉、実は、使い方にコツがあるそうです。そのコツとは、嫌なことがあったとき、イライラしたとき、「ありがとう」と自分に向けて言うことだそうです。嫌なことが起こると、人は誰でも嫌なことを考えます。そうすると、また嫌なことが起こります。不幸は重なるのです。そこで、「ありがとう」と言うと不幸の連鎖を断ち切る上に、いいことが起こるそうです。試しに「ありがとう」と言ってみると、確かにイライラした心や頭にきていた怒りが、いつもよりすっとおさまるような気がします。
また、五日市さんは、「最初は『ありがとう』という気持ちがなかったとしても、心の中ででもいいから『ありがとう』と言うだけで、『ありがとう』という心が出てきます。」とも語っておられます。
子ども達には、この話から、言葉とは、相手に自分の気持ちを伝える大切なものであることに気付かせていきたいと思います。その上で、「相手と心を通わせる言葉とはどのようなものか、どう言えば相手に自分の気持ちがうまく伝わるのか」等、関わりを通して学んでいってほしいと願っています。日常の生活においても、これまで以上に、言葉を大切にし、誰に対しても真心をもって優しく温かく接していこうとする意欲を高められるよう、支援していきたいと考えます。
今月、聖セシリアこども園において、また各ご家庭においても、魔法の言葉「ありがとう」が、あふれますように。
